「♪跪け」「♪崇めろ」「♪奉れ」はクセ強過ぎて、やっぱ氷帝好きだわ〜ってなった。
【ミュージカル テニスの王子様 Imperial match 氷帝 winter 2005-2006】 2005年 - 日本 - 150分 - 日本青年館ホール
キャスト:
青学
柳浩太郎(越前リョーマ)
城田優(手塚国光)
鈴木裕樹(大石秀一郎)
相葉裕樹(不二周助)
足立理(菊丸英二)
荒木宏文(乾貞治)
小谷嘉一(河村隆)
加治将樹(桃城武)
鯨井康介(海堂薫)
氷帝
加藤和樹(跡部景吾)
斎藤工(忍足侑士)
青柳塁人(向日岳人)
鎌苅健太(宍戸亮)
鷲見亮(樺地崇弘)
伊達晃ニ(鳳長太郎)
河合龍之介(日吉若)
テニミュ履修4作目で、テニミュとしては5作目。前回、新キャストになってお歌がちょっと...とか言ったけど、この短期間で格段に良くなってた。前回はやっぱり曲が難しかったのか、それとも私の耳がおかしくなってたのか、とにかく若者の成長力ってすごい。
というわけで、いよいよ氷帝戦まで辿り着いた。
過去の私の推しは氷帝の忍足だったので、長い長いブランクの後、テニプリを再履修してもまた忍足が推しになるのか見極める回。
氷帝が出てきた時のヒール感すごっ...ヒール=嫌われ役とは言え、氷帝は人気があるし、日本人は国民性として結構ヒール役を好む傾向がある気がする。
氷帝の曲「♫氷のエンペラー」を聴いた瞬間、私この曲知ってる!!!ってなって、一体どこで知ったのか脳みそギチギチにしぼって思い出そうとしてダメだった。過去の私はどこでいつテニミュの曲に触れたんだ?
それにしても、中学テニス部の曲がタンゴのリズムで「♪跪け」「♪崇めろ」「♪奉れ」はクセ強過ぎて、やっぱ氷帝好きだわ〜ってなった。
忍足岳人ペアの初戦は、岳人役のるいるいの身体能力がとにかくすごかった。ずっとぴょんぴょん跳ねてるしその高さも半端ない。忍足の背中を踏んでさらに高く跳んでた。るいるいはカテコの時も肩から跡部様に擦り寄って行ってて、猫が甘えるみたいでずっとかわいかった。
舞台奥が演出上暗くて見えにくいんだけど、青学サイドの菊丸も岳人と同じくらいアクロバットを繰り広げてて、やっぱこれはテニスではないなと急に冷静になったりもした。テニプリはテニスではなく、テニヌの漫画です。
忍足は思い返すと最初の頃、良いところないな。
なんか気だるそうに偉そうなことを言って、結局、負けたのにその後も偉そうなことを言ってた。「忍足は本当は強いんだ!天才なんだ!」と心の声が叫んだものの、私、ちゃんと忍足のすごさが分かるエピまで原作を履修してたっけ?ない記憶?でも忍足の艶のある声と喋り方は好き。今まで意識したことなかったけど、斉藤工っていい声。というか実際に映像で見ても、推しが斉藤工だったという事実がまだちょっと浸透してこない。
不二 vs ジロー戦は、相葉裕樹の不二が美人のお兄さんの雰囲気で良かった。手足が細くてめっちゃ長い。プロジェクションマッピングなのかな?この時は映像を使った演出もあって、どんどん新しい技術が取り入れられてる。
部長戦は城田優と加藤和樹という歌うまな部長たちが投入されたからか、手塚が青学の曲を歌うのと同時に跡部様が氷帝の歌を歌って、それぞれ別々の曲で二重奏というめっちゃミュージカルっぽいことが起きてた。
現実世界でも数々の伝説を残している跡部様のカリスマっぷりは流石で、跡部様の役って羞恥心や疑いを1ミリでも持ったらできない気がした。
今のところ、忍足より跡部様に興味が湧いてる自分がいる。あまりに面白い存在過ぎて。
そう言えば私、一昨年、加藤和樹の舞台を観たんだった。「跡部が...」って会話が周りから聞こえてきたし、確かに歌もすごくうまかった。
ただ、原作にしろテニミュにしろ、リアタイストライク世代だからこそ、今更雌猫(跡部様ファンの総称)になるのもなんか妙な抵抗感があって...でも、気づいたらこのまま雌猫になってるんだろうなぁ。推しとは時に流されるもの。コンテンツに推しは2人までマイルールに乗っ取れば、忍足と跡部様推しで良いよね。
ラストはリョーマ vs 日吉戦。
今回、初代リョーマ役の柳くんが交通事故から復帰してまたリョーマを演じていたんだけど、その事故というのが本当に生死をさまよう大変な事故だったらしくて、短い台詞を言うのも大変そうだし、歩く時も軽く足を引きずっていたりしていて、応援したい気持ちと無理しないで欲しい気持ちでいっぱいになった。当時は共演のキャストもファンも、そして何より本人自身、相当葛藤があっただろうな。リョーマの試合中、青学メンバーが変わるがわる出てきて「越前!」って熱く歌うシーンにちょっと泣けた。
(2025/01/22)GEO宅配レンタル